福 祉 ・ 介 護 士 編ストーリーで学ぶ「週2正社員」「ありがとう」と言われる仕事が好き。 でも、自分の暮らしも守りたい。介護の現場では、やりがいと同時に、体力、家族の介護、子どもの受験といった事情が重なることがあります。この物語は、「働き続けたい」という想いを持ちながらも、辞めることを考えていた介護士が、キャリアパス加算という制度をきっかけに、週2正社員という新しい選択肢と出会っていく物語です...
ふたたび園庭の未来へ 舞台裏で動いていたものたち|特別編 保育士編
舞台裏で動いていたものたち──キャリアと制度の物語『ふたたび園庭の未来へ』の裏側では、保育士たちの想いだけでなく、キャリアと制度を支える人たちも動いていました。ここでは、池元南と津森真彦、それぞれの視点から「週2正社員」という働き方を支えたものを振り返ります。池元南 キャリアコンサルタントの小さな問い「何のために生まれて、何をして生きるのか。……って、ちょっと大げさに聞...
ふたたび園庭の未来へ|第12話── 未来を耕す園庭で卒園式が終わり、園庭には春の光が差し込んでいました。亜紀の復帰から始まった小さな挑戦は、園全体の新しい働き方へと広がっていきます。第12話 未来を耕す園庭で卒園式が終わり、園庭の桜が一気に花を開いた。子どもたちの笑い声が消えた園舎は、いつもより広く、少しだけ静かだった。掲示板の前に立つ石井亜紀は、貼り出された一枚の紙を見つめていた。【週2・週3保...
ふたたび園庭の未来へ 名前をもう一度呼ばれて|第11話 保育士編
ふたたび園庭の未来へ|第11話── 名前をもう一度呼ばれて卒園式が近づく春。子どもたちと過ごす何気ない時間の中で、亜紀は「ここにいてほしい」という、何より嬉しい言葉を受け取ります。第11話 名前をもう一度呼ばれて園庭の桜が、少しずつつぼみを膨らませ始めた頃。卒園式の準備で、園内はどこかそわそわしていた。「石井先生、ここにテープ貼ってもいいですか?」ひまりが色紙を抱えて、亜紀の前にちょこんと座る。亜...
ふたたび園庭の未来へ 週2だから見えるもの|第10話 保育士編
ふたたび園庭の未来へ|第10話── 週2だから見えるもの保護者の不安、現場の不安。その声に向き合いながら、亜紀と陽菜は「毎日いること」だけではない保育の形に気づいていきます。第10話 週2だから見えるもの「保護者の不安、わかってたつもりだったけど……実際に目の前で言われると重たいね。」夕方の会議室。園長の美穂は、机に置いたメモ帳をそっと閉じた。向かいには、キャリアコンサ...
ふたたび園庭の未来へ|第9話── 保護者の声週2勤務という新しい働き方は、保育士だけでなく保護者にも戸惑いを生んでいました。子どもたちの安心と、新しい働き方。その両立への挑戦が始まります。第9話 保護者の声「園長先生、ちょっといいですか?」午後の降園時間。玄関ホールで子どもを迎えに来た母親が、高梨美穂に声をかけた。隣にはランドセルを背負った弟が、小さな手で母親の服をつかんでいる。「いつもありがとう...
ふたたび園庭の未来へ|第8話── 小さな気づき週2勤務を始めた亜紀は、ひまりの小さな変化に気づきます。その気づきが、少しずつ現場の空気を変えていきます。第8話 小さな気づき「ひまりちゃん、今日ちょっと元気ない?」お昼前の教室。窓から差し込むやわらかな陽ざしの中で、子どもたちは思い思いにお絵かきをしていた。亜紀は、ひまりの後ろにそっとしゃがみ込む。白い画用紙に並ぶクレヨン。昨日まで明るい色ばかりだっ...
ふたたび園庭の未来へ|第7話── 週2の初日いよいよ、亜紀の新しい働き方が始まります。久しぶりの保育園。懐かしい匂いと子どもたちの声が、止まっていた時間を少しずつ動かしていきます。第7話 週2の初日「じゃあ、今日からお願いします。」玄関のガラス戸を開けた瞬間、懐かしい匂いが亜紀の鼻をくすぐった。絵本とクレヨン、お昼寝布団のやさしい匂い。少し冷たい廊下の空気。全部が、遠い昔のようでいて、昨日の続きを...
ふたたび園庭の未来へ|第6話──制度を考える人たち「週2で正社員」という言葉に、現場はまだ戸惑っていました。その不安を置き去りにしないために、高梨園長は二人の専門家を招きます。第6話 制度を考える人たち「週2で正社員……どういうことですか?」陽菜の問いに、高梨美穂は少し深呼吸をしてから口を開いた。「ただのパートさんじゃなくて、ちゃんと役割と責任を持ってもらう&ldquo...
ふたたび園庭の未来へ|第5話── 週2でできること?亜紀が週2・週3で戻るかもしれない。その話を聞いた若手保育士の陽菜は、現場の立場から率直な不安を口にします。第5話 週2でできること?「石井さんが戻ってくるって本当ですか?」午後の休憩室。お茶を淹れながら、若手保育士の古賀陽菜がぽつりと切り出した。高梨園長がいないところで、少しだけ遠慮をなくした顔だ。「まだ“戻る”って決め...
ふたたび園庭の未来へ ──迷いを家に連れて帰る|第4話 保育士編
ふたたび園庭の未来へ|第4話── 迷いを家に連れて帰る保育園での言葉を胸に抱えたまま、亜紀は家へ帰ります。何気ない家族の一言が、「また働く」という選択を、少しだけ現実のものにしていきます。第4話 迷いを家に連れて帰る「おかえりー。」夕方、買い物袋をぶら下げて帰宅すると、リビングから中学生の長男が顔を出した。ソファには、ゲーム機とプリントが散らかっている。「何かあった?」「別に。」そっけない返事に、...
ふたたび園庭の未来へ 園庭に戻る日が来る? |第3話 保育士編
ふたたび園庭の未来へ|第3話── 園庭に戻る日が来る?夏祭りでの再会から数日後、亜紀は久しぶりに保育園を訪れます。そこで高梨園長から、週2・週3という新しい働き方を提案されます。第3話 園庭に戻る日が来る?翌週、町内会の集まりのついでに寄った保育園の玄関で、石井亜紀は少し落ち着かない気持ちで立っていた。「石井さん、来てくれてありがとう!」園長の高梨美穂が笑顔で手を振って近づいてくる。地域の夏祭りで...
ふたたび園庭の未来へ|第2話── 一晩寝かせた迷い夏祭りで高梨園長から掛けられた「また手伝ってくれない?」という一言。家に帰った亜紀は、もう一度保育の現場へ戻りたい気持ちと、「今さら」という不安の間で揺れ始めます。第2話 一晩寝かせた迷い「先生、また手伝ってくれない?」夏祭りの帰り道、境内の賑わいから少し離れても、高梨園長の言葉が頭の中で何度も繰り返されていた。石井亜紀は、屋台で一緒にいた末っ子が...
ふたたび園庭の未来へ|第1話──夏祭りの境内で地域の夏祭りで、石井亜紀は懐かしい人と再会します。その一言が、止まっていた時間を少しずつ動かし始めました。第1話 夏祭りの境内で「ママー! 金魚すくいやってもいい?」境内に並ぶ屋台から、にぎやかな笑い声が聞こえてくる。ちょうちんが夜風に揺れる中、石井亜紀は浴衣姿の末っ子に呼ばれて足を止めた。上の子はもう中学生になり、友達同士で屋台を回っている。でも、ま...