「一人で頑張るの、そろそろやめませんか?」──“週2正社員”から始める、はじめての雇用

【短時間正社員シリーズ vol.3】

 

「人を雇う」って、こんなにハードル高かったっけ?

個人で事業をしていると、ある日、ふと限界を感じることがあります。

  • 仕事はあるのに手が足りない

  • 一人ではさばききれない

  • 売上は伸びているけど、身体は一つ

「そろそろ人を雇った方がいいのかも……」
でも、その一歩がどうしても踏み出せない。

なぜなら、“正社員を雇う”というのは、大きすぎる決断に感じるからです。


フルタイムで雇わなくていい。週2からでいいんです。

実は、最初の一人目を「週2正社員」として迎える、という方法があります。

週5日勤務ではなく、たとえば…

  • 週2日だけ事務作業を手伝ってくれる人

  • 週3日だけ現場のサポートに入ってくれる人

  • 半日勤務で請求書やSNS更新をやってくれる人

こうした働き方でも、「正社員として雇用する」ことは可能なんです。


短時間正社員制度って?

正式には「短時間正社員制度」といって、
働く日数や時間が短くても、福利厚生や雇用の安定が得られる仕組みです。

たとえば――

  • 週2日 × 1日5時間 → 月40時間

  • 月収10万円 → 会社負担の社会保険料:約1.5万円前後

「えっ、思ったより高くない…!」
と感じた方もいるかもしれません。


社保の負担が怖い?でも、実は“守ってくれる仕組み”でもある

社会保険料は確かに企業負担があります。
でも、それは「何かあったとき、従業員を守る仕組み」でもあります。

そして何より、アルバイトとは違う「責任ある仲間」としての関係性が築けます。
「短時間でもしっかり働きたい」という人に出会えたら、それは事業にとってかけがえのない財産です。


一人で抱えないことで、できることが増える

はじめての雇用は、責任も不安も伴います。
でも、それ以上に「信頼できる誰かがいてくれる」ことの安心感は、何にも代えがたいものです。

  • 請求書や雑務を任せられる

  • 外出中に電話対応してくれる

  • 自分が病気でも仕事が止まらない

週2人材の雇用が、経営者自身の“生活と心”を支えてくれるのです。


一人目の従業員は、「正社員」でいい。

「パートの方が気楽」
「委託でお願いした方が安いかも」
確かにそう見えるかもしれません。

でも、“最初から信頼関係を築ける正社員”としてのスタートは、長く続ける上で大きなメリットになります。

週2〜3日、短時間から。
正社員だからといって、週5日でなくてもいい。

あなたの器に合った雇用の形が、きっとあります。


まとめ:一歩踏み出せば、“雇用”はもっと身近になる

はじめての雇用は、覚悟が必要です。
でも、その覚悟を軽やかにしてくれるのが「短時間正社員」という選択肢です。

もしあなたが、「もう一人誰かいてくれたら」と思っているなら、
それはもう、次のステージへの合図なのかもしれません。