「週2勤務=パート?」と思っているあなたへ。

求人票には「正社員募集」とだけ書かれている。
そのすぐ下に「週2〜3日勤務OK」と書かれていても、
「多様な働き方を応援しています。」と書かれていても、
「1日4時間勤務もOK」と書かれていても、
「それって正社員の募集とともに、パートも募集しているのね?」と受け取られてしまう。

実際、短時間正社員制度という言葉自体が社会にあまり浸透していません。
制度として存在していても、求人票の書き方ひとつでその価値が見えなくなるのです。


条件だけでは、人は動かない

求人票の多くは、「給与」「勤務日数」「福利厚生」など、いわゆる“条件面の情報”だけが並んでいます。

もちろん、それは大事な情報です。
でも、それだけでは人の心は動きません。

なぜなら、私たちが仕事を選ぶときに大切にしているのは、
「どんな環境で、どんな想いで、どんな役割を担えるのか」
という、やりがい・評価・成長などの“意味づけ”の部分だからです。

これは心理学者ハーズバーグの「二要因理論」でいうところの、
“動機づけ要因”と呼ばれる部分です。


短時間正社員だからこそ、やりがいが伝わる言葉を

短時間で働くことと、責任が軽いことはイコールではありません。
週2〜3日でも、役割があり、任される仕事があり、評価される仕組みがある。
それが「短時間正社員」という働き方の本質です。

でも、それが求人票に書かれていなければ、伝わりません。

週2〜3日の勤務でも、チーム運営や現場改善の提案など、
正社員として責任あるポジションを担っていただきます。

 

勤務時間の長さにかかわらず、定期的な面談や評価制度を設けています。

 

時間は短くても、あなたの“想い”と“経験”が必要です。

 

こうした一言を添えるだけで、
「これはパートではなく、“ちゃんと正社員”としての募集なんだ」
と伝えることができます。


「扶養内で働きたい」も大切なニーズ

もちろん、「扶養内で働きたい」「ライフスタイル的にパートが合っている」
という方もいらっしゃいます。

だからこそ、「パート」「短時間正社員」「フルタイム正社員」など、
複数の選択肢を明示したうえで、それぞれの違いや価値を丁寧に言葉で伝えることが、
企業としての“誠実さ”にもつながっていきます。


働き方は、もっと自由でいい。

「週2勤務=パート」
そんな思い込みをやさしく壊していくことが、
これからの多様な働き方を支える第一歩だと思っています。

制度として“多様な働き方”を用意している企業こそ、これから選ばれていく。
単に柔軟な勤務時間を許すだけではなく、
「どんな人生にも、正社員という選択肢がある」――
そんな未来を実現できる企業でありたいと思います。

だからこそ、選ばれる企業へと。