「週2正社員」は、誰のため?──初の3人コラボセミナーを終えて in 大阪

2025年5月29日、大阪の谷町の大阪府商工会連合会
地域貢献型企業経営サポートセンター
で行われた「短時間正社員という打ち手」セミナー。
今回は私・平井良明にとっても特別な回になりました。
なぜなら――初めての“3人コラボ登壇”だったからです。

一緒に登壇したのは、

  • 制度設計のプロであり、社労士の 津森雅彦さ

  • キャリアの深層を引き出す、1on1支援の 永岡正直さん

私はいつものように、啓発係。
「週2正社員って、こんな制度があるんですよ」
「実は、経営者にも、従業員にも優しい制度なんです」
という話を、なるべくわかりやすく、なるべくしつこく(笑)投げかけました。


制度は、きっかけにすぎない。

「制度を知るだけ」では変わらない。
これは、何度セミナーをやっても思い知らされることです。

実際に導入しようとすると、
当然、就業規則や法的整備が必要になります。
そこで欠かせないのが、社労士の津森さんの視点。
制度導入に伴う“落とし穴”や“勘違いされやすい点”を丁寧に拾ってくれました。

でも、それでもまだ、足りないんです。


人が動くには「意味」が要る。

たとえ制度を整えても、
「私はなぜ働くのか?」
「どんな働き方が、今の自分にとって心地よいのか?」

そういった“内なる問い”に向き合えなければ、結局は表面的な改革にとどまってしまう。
そこを支えてくれるのが、永岡正直さんの存在でした。

管理職への1on1支援や、組織における対話の促進に長けた永岡さんは、
職場内で生まれやすい“ハレーション(摩擦)”の事例とともに、
「人が動くとはどういうことか」を、静かに、でも深く語ってくださいました。


懇親会では、新たな動きも…

セミナー終了後の懇親会では、
自然発生的に「短時間正社員 広げ隊(仮)」が誕生(笑)
関西でも、この動きをもっと広げよう!という流れが生まれました。

 

 

 

制度設計の支援をする社労士。
職場に内在する“なぜ働くのか”を見つめる対話のプロ。
そして、それを社会に伝えていく啓発担当の私。

バラバラに見えて、でも実は“同じ船”に乗っているんだなあと感じた時間でした。


最後に。

短時間正社員制度や週2正社員という働き方は、
「働きたくてもフルタイムでは働けない」人たちにとっての救いであり、
「辞められると困る」企業にとっての希望でもあります。

制度は、仕組みの話です。
でも、人が動くのは、心の話です。

この2つを橋渡しできる場として、今回のようなセミナーを、また続けていきたいと思います。

「辞めない職場」が当たり前になる未来へ。
ゆるく、でも確実に、動いていきましょう。

──平井良明