あとがき全文公開


小説『週2だけど正社員です!』の発売を記念して、あとがきを全文公開いたします!

 


 

平井さん
ようやく、あとがきにこぎつけました。
いとうさん
本当に、ほんとーにお待たせいたしました(平謝り)。
平井さん
いやぁ、待ってましたよ(笑)。
いとうさん
ちなみに、読んでみていかがでした?
平井さん
素直に面白かった。
いとうさん
よかったー。
平井さん
でも、ちょいちょい昭和っぽさが漂っているというか(笑)。
いとうさん
あぁ…そこか。すみません。昭和なオンナなもので(笑)。
平井さん
でもまあ、それも味ってことで。
いとうさん
せめてもと思って、表紙はライトノベル感たっぷりに仕上げてみました(笑)。
平井さん
ギャップがね〜(笑)。
* * * * *
いとうさん
一度聞きたいなぁと思ってたんですが、平井さんがこの「週2正社員」を広めたいっていう思いはどこから来てるんですか?
平井さん
そういえば、小説の中でも七海ちゃんが社労士の大輝に聞いてたね、それ。
いとうさん
ですです。
平井さん
簡単に言うと、働きたい人がいて、人材を求めている企業があるのに、その歯車がうまく噛み合っていないなぁと思ったのが最初。
いとうさん
求人しても人が集まらないなんて話も聞きますね。
平井さん
それって、企業側がフルタイムで働く人を募集しているからかなぁと。
いとうさん
働きたい人側はフルタイムで働けない事情があったりする…ってことですか?
平井さん
そうそう。子育て中とか親の介護とかね。あと、若い年代はあんまり稼がなくていいやって思っている子も一定層いるし。
いとうさん
ただでさえ少子化で若い世代が少ないのに、フルタイムで働くことを選択肢に入れていないのだとしたら、たしかに人は集まらないでしょうね。
平井さん
あとはね、ちゃんとした資格を持っている、たとえば保育士さんとか、看護師さんが、フルタイムで働けないからと、それを活かせない人たちも多い。
いとうさん
パートやバイトでは資格を活かせない…となると、たしかに「週2正社員」という働き方はマッチしますね。
平井さん
企業側もね、フルタイムじゃない働き方があるって気づくことで、望んでいる人材を確保できるのになぁと。
いとうさん
働く側だけじゃなく、企業側にもメリットがあるってことですね。
平井さん
こんないい制度があったら、教えたくなるじゃない。
いとうさん
そういうところ、すごく平井さんらしい(笑)。
平井さん
…とまあ、「週2正社員」の詳細は、すでに刊行している『週2正社員のススメ』を読んでいただくとして(笑)。
いとうさん
あ、小説のお話…でしたね。
* * * * *
いとうさん
そもそも、どうして今回、「週2正社員」を小説にしたいと思ったんですか?
平井さん
よりたくさんの人に「週2正社員」を知ってもらいたいというのが一番かな。
いとうさん
それは、先程の『週2正社員のススメ』ではダメなんですか?
平井さん
いや、そうじゃないけど、内容がお硬いからね。もっと気軽に読める物があったほうが広めやすいかなというのはあるかな。
いとうさん
たしかに小説版を読むと、どういう人がどういう状況で「週2正社員」を使うのかが具体的に描かれているので、自分事として想像しやすいですね。
平井さん
そうそう。この小説の中に出てくるような人ってたぶん、実際にもたくさんいて、そういう人たちに「週2正社員」って働き方があるよって知ってほしいなと。もちろん、企業側にも。
いとうさん
この小説がその一助になれたら、私もうれしいですね。
* * * * *
平井さん
小説にするのに苦労した点ってあります?
いとうさん
今回、それなりにプロットを書いてからスタートしようとしたのが、つまづきの第一歩だったかなと。
平井さん
いつもは違う書き方なの?
いとうさん
私はわりと、行き当たりばったりで書くタイプなので(笑)。
平井さん
何もない状態でいきなり書き始めるってこと?
いとうさん
ですね。ある程度、こんな感じっていうぼんやりした方向性はありますけど、書きながら物語が転がるままに任せて、最後まで行き着く感じです。
平井さん
となると、たしかに今回はスタートがぜんぜん違う。
いとうさん
事前に「週2正社員」という大きいテーマがあって、登場人物についても、事前に平井さんと打ち合わせして。
平井さん
各話のメインになるキャラクターに役割を持たせたりと、事前に決まっていることが多かった。
いとうさん
何より、出版が決まっていたので、私自身が「ちゃんと書かなくちゃ」みたいな気負いもあったという…。
平井さん
それぞれの関わり合いとか、パズルのピースをはめていく作業も大変そう。
いとうさん
それも、頭の中で考えすぎちゃって、うまく話が進まなかったんですよ。で、あるとき、諦めました。
平井さん
諦めた?
いとうさん
もう、書き始めちゃおうと。頭で考えていても進まないから、いつものように書き始めちゃえって(笑)。
平井さん
そうしたら、スラスラと?
いとうさん
スラスラっていうか、キャラクターたちが勝手に話を回してくれました。
平井さん
そういうもんなの?
いとうさん
はい。私はもうただただ、キャラクターたちが言うことをそのまま文章にしていくって感じです。
平井さん
不思議〜。
いとうさん
でも、今回のキャラクターたち…ほんと、後出しが多くて。
平井さん
後出し?
いとうさん
こちらが最初に想定してなかった設定や人間関係を、書いてる途中でぶっ込んでくるんですよ。
平井さん
たとえば?
いとうさん
社労士の大輝くんとか、いきなり父親の話を始めて、それが彼が社労士を目指したきっかけだったり、「週2正社員」をひろめたい理由になっていたり。
平井さん
あれ、後付けなんだ(笑)。
いとうさん
あとは、キャンプ仲間とか、ボーイスカウト組の人間関係とかも、キャラクターたちが勝手に絡みだすし。途中で収集がつかなくなるんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら書いてました。
平井さん
なるほど。作家の思惑を超えてくるんだね、キャラクターが。
いとうさん
今回のキャラクターたちは、それがすごく多かった気がします。手のかかるキャラクターたちでしたけど、それだけに愛着も深いですね。
平井さん
ここで終わるのは、もったいないよね、それ。
いとうさん
え、今度は何を企んでるんですか?
平井さん
「週2正社員」を広めるっていうのが一番の目標だから、もっとマルチに展開していけたら、とは考えてる。
いとうさん
たとえば、どんな…。
平井さん
漫画化とか、ドラマ化とか?
いとうさん
マルチメディア展開ですか!!
平井さん
舞台でお芝居とかもいいよね。
いとうさん
あとは、ラジオドラマとか。何なら、落語とか!
平井さん
どうやってオチをつけるかが問題だね。
いとうさん
たしかに。でも、今後の展望も、楽しくなりそうですね。
平井さん
ここから1〜2年の間に「週2正社員」を全国的に広めていけるといいなぁ。
いとうさん
ぜひぜひ、広めていきましょう!


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